セカンドキャリアへ

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変形性頸椎症とストレッチ

 

頸椎症のはじまり…

私が職場の健診の問診票での病歴欄に〝頸椎症〟って書くようになって早12年経ちました。

46歳まで草サッカーを一番の趣味していました。40歳を過ぎた頃から試合の翌朝、手足のしびれやじんじんする痛みを感じるようになり、年々症状が強くなってきました。その当時は「まあ歳のせいだからしょうがない」程度にしか考えておらず、医療人でありながらまさか首が悪いなんてこれぽっちも思ってなかった。症状はひどい肩こり、肩甲骨付近、背中の痛みなどからはじまり最初はなんとなくじんじんしていた手足のしびれも持続するようになり、感覚も鈍くなってきており知覚障害も現れてきた。手足の冷感もひどく、冬は手足が冷たくて難儀するようになった。それまでは〝肩こりがひどい〟程度しか思っていなかったが、ここでやっと〝もしかして首が悪いのか〟とやっと気がつく有様…

MRI検査も生業としているが、自分で自分の検査は出来ないので(当たり前か…)、後輩に検査をお願いした。結果はひどいもので、画像を見て余計に症状が悪くなったような気がするくらいひどい頸椎だった。普通は自分の病院の整形外科あたりに受診するのすが、症状がひどく不安になった私はで遠方ですが信頼する整形外科の先生に検査結果持参で診てもらうことしました。結果は?

診断  頸椎症性脊髄症

▪️痛覚低下

▪️下肢腱反射の軽度亢進

 

では頸椎症性脊髄症とは?

頸椎の変形によって神経根が圧迫されて生じる症状を、頸椎症性神経根症、脊髄が圧迫されて生じる症状を頸椎症性脊髄症と言います。脊髄が圧迫されると、知覚障害や運動障害が強くなり、上肢だけでなく下肢にも症状が広がる、頸椎症のなかでも一番重症で、多くの場合私のように最初は手足のしびれやじんじんする感じから症状に気づくようです。症状が進むとボタンをうまくかけれない、箸の使用がおぼつかない、字が書きにくいなどの症状が出てきます(巧緻障害)さらに病気が進むと歩くと足がもつれる、排泄障害等の症状が現れるそうです。

 

とりあえず対症療法から始めて様子をみることになりました。

治療
①頸椎の安定性
*負担の軽減
*可動域訓練
*金力増強訓練
②頸椎牽引 7〜9kg
薬物療法
メチコバールビタミンB12
ツムラ107
など

 

転んだりして頭を強く打ったりしたことにより急激に症状が悪化する事がある。したがって、ヘディングをするサッカーは危険なので止めた方がよい!ということで草サッカーもあっさり引退となりました。

症状はそのままだと良くなることはあまりなく、症状は次第に進行する事が多いようです。さらに悪化するようならその時は手術を!、というのです。

「手足のしびれは一生治らないのか⁉︎首の手術になっちゃうのか⁉︎」毎日とてもブルーな気持ちになってしまいました。

 

首のストレッチをはじめる…

頸椎症性脊髄症は一度症状が現れるとストレッチや筋トレで症状が改善される可能性は低いとのこと。

でも良いことはなんでもやろう!ということで薬物療法に並行して頸椎の運動療法として首のストレッチを始めることにした。ただ、牽引は根本療法にはならない?と考え、一度も実施してないので効果のほどはよくわかりません。

ストレッチには筋肉の疲労を回復し、筋肉の緊張をゆるめ、筋肉の柔軟性を高める効果があるとされます。さらにストレッチのフォームには筋トレの要素が含まれているとされ、自分の首すじの筋肉を頸椎カラーの様に発達させ、筋肉で頸椎を固定して安静をはかるイメージを目指しました。

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 首筋のストレッチ
首は多方向に動くため、ストレッチも多方向に行う。まず首筋をじっくり伸ばし、痛みや違和感を感じない程度(ピッしとくる手前)まで伸ばす。自然な呼吸しながら30秒間静止する。

①首後面のストレッチ

後頭部にまわした手で頭部を前方に丸めていく

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②首前面のストレッチ

あごの先端を持ち、頭部を後方に倒していく 

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 ③首側方のストレッチ:

頭頂部の持ち、頭部を側方に倒していく。反対側も行う。

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 ④首の斜めのストレッチ:

頭頂部を持ち、頭部を斜め前に倒していく。首の筋肉は斜めに走っている。反対側も行う。

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 ⑤首の回旋のストレッチ:

頭をまっすぐ前を向いた状態で、反対の手で頬を押して頭をを回旋させていく。反対側も行う。

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以上のストレッチを各3セット行う。ただ、首はデリケートな部位なのでゆっくり、丁寧に行う。

昼休みと入浴後に実施。

 

ストレッチ、効果的な負荷にたどりつく

あまり負荷が少ないとストレッチ効果は少ない、といってガシガシやってしまうとむしろ痛めてしまう。なかなか表現するのは難しいが、効果的なストレッチの負荷にたどり着くまでは2〜3年程度かかったと思います。コツをつかんだことにより、ストレッチの効果が高まったことを実感しました。

 

習慣づけることが一番大事

「ローマは一日にしてならず」のごとく頸椎症の克服は一日にしてならず。歯を毎日磨くのと同じように、首のメンテナンスをするつもりで毎日毎日実施することを習慣にする事が一番大事だと思います。

 

12年間ストレッチを続けた結果…

ストレッチを始めた頃は症状が行きつ戻りつの波がありました。しかし、長い目で見て少しづつ症状が改善し、いまでは首の痛みや手足のしびれがほとんどなくなるまで回復してきました。また、鎧のようにコチコチの肩こりも全然なくなり、快適に日常生活をおくれるようになりました。ほんとうにストレッチをコツコツやってきて良かったなぁって思いました。これからもしっかり自分の首をケアし続けていきたいと思います。